「雪のまちプロジェクト2026」で市民勉強会、ワークショップ開催

青森大学・櫛引素夫研究室(ソフトウェア情報学部)が5月にスタートさせた「雪のまちプロジェクト2026」は9月から10月にかけて、市民勉強会や高校生を対象としたワークショップ、小学校への出前授業などを重ねています。世界有数の豪雪都市であると同時に、スノーアクティビティなどに恵まれた「雪のまち・青森」の現状と将来を市民みんなで考える土台づくりを、学生とともに目指しています。

9月29日には、櫛引教授が主宰する勉強会「青森KEN民塾」の拡大例会と東北地理学会の研究集会を兼ねた「雪をめぐる市民勉強会・雪のまちをどう創り直すか」を、青森市男女共同参画プラザ・カダールで開催しました。市民や市議、青森市都市整備部長、授業の巡検のため来訪していた駒澤大学生など、県内外から対面・オンライン合わせて約50人が参加しました。

櫛引教授は2025年度に市除排雪検討会議の座長としてまとめた提言、2季続けての豪雪被害を踏まえて2026年度に再度行った提言、長野・新潟両県の豪雪都市を調査してきた結果などについて解説し、「雪問題を除排雪の技術的な側面に狭めず、市民と行政、業者のコミュニケーションのあり方、ひいては若者の地元定着や利雪も含めた、人口減少下での『雪のまちのビジョン』という都市政策として再構築する必要がある」と強調しました。

また、長野県飯山市で小学校向けの雪の教材を開発していたり、新潟県では「ジョセツの達人選手権」というコンテストが行われていたりする事例を紹介しながら、教育面での取り組みや「頑張った人が褒められる仕組みづくり」を展開するべきだと訴えました。

意見交換では、「冬ねぶたを楽しむ文化や風土があるのだから、新しい取り組みができるはず」、「青森が大好きだが、受け身のマインドが強い。50年、100年かけてでも、それをリセットしていけないか」といった提起がありました。

勉強会の様子は青森朝日放送、河北新報のニュースとして報じられました。御礼申し上げます。
☆「雪とどう向き合う?」2年連続豪雪の青森市で市民向け勉強会(ABA青森朝日放送)
https://www.aba-net.com/news/news-200249.html
☆「行政と業者ワンチームで対策を」 青森市の除排雪を考える勉強会 大学教授が解説
https://kahoku.news/articles/JY6XT8ERM6KHN.html

このほか、櫛引教授は10月1日には青森市町会連合会・理事研修会で「雪のまちをどう創り直すか」と題して講演し、同6日には青森大学に近い幸畑小学校で1・2年生を対象に「雪のじゅぎょう」を実施しました。10月8日から15日にかけては、青森県立青森西高校で、学生とともに「雪×IT」ワークショップを行いました。

「雪×IT」めぐり青森西高校でワークショップ

10月21日には、地元新聞・東奥日報(とうおうにっぽう)の投書欄「明鏡」に、「雪はまちづくりの起点」と題した櫛引教授の投書が掲載されました。12月には青森市東武市民センターで雪に関する講演を行います。

これらの動きや調査結果については、9月26日に新潟大学で開かれた東北地理学会・秋季学術大会で「豪雪都市の除排雪対策比較-飯山、上越、長岡、弘前、青森の対比から」と題して報告しており、年度末には複数の学術誌等で論文を公表予定です。また、櫛引研究室の学生たちが、青森市の雪情報発信や、学生の地元定着と雪の関係について、卒業研究を進めています。