青森大学脳と健康科学研究センター

センター長挨拶

青森大学 脳と健康科学研究センター
センター長 片山容一

脳を活かすことによる健康の増進と健やかな超高齢社会の実現を目指して

健康とは、病気でないとか、衰弱していないとかいうことではありません。
身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが健やかで活気に満ちた状態のことです。
健康科学は、このことを踏まえて、人類の福祉に貢献しようとする人間についての科学です。
人間は、身体のみならず、精神を持ち、社会を形成します。しかも、これら三者は、相互に深く関連しています。
これは、人間の脳の動きがもたらしたことです。ですから、健康の増進には、脳が大きな役割りを果たしています。
この研究センターは、青森大学がこれまで進めてきたスポーツ科学や健康科学に関する研究をもとに、医療法人 雄心会 青森新都市病院と連携することによって医療と健康科学の融合拠点を構築したものです。
こうした連携をとおして、「脳を活かすことによる健康の増進と健やかな超高齢社会の実現」を目指し、さまざまな研究に取り組んでいます。

研究員・研究テーマ紹介(令和3年度)

スポーツ健康科学部門

スポーツと健康増進、運動と関連する脳循環、神経受容体の変化
主任:日浦 幹夫 教授

スポーツやエクササイズを含む身体活動量の増加は、脳血管障害を含む生活習慣病の予防に効果的に作用します。
神経科学的解析方法を活用し、運動が脳機能に及ぼす作用のメカニズムを解する研究に取り組んでいます。

脳神経外科学部門

脳神経外科学の視点から見た健やかな超高齢社会の実現
主任:三國 信啓 客員教授

脳神経外科学は手術以外にも科学と共に発展してきました。特に脳機能研究では局在論と全体論の両者に深くかかわってきた歴史があります。
社会と共に歩み、脳と脊髄を守るための研究を脳神経外科学の観点から進めていきます。

スポーツ脳神経医学部門

スポーツによる脳振盪、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症への対策
主任:前田 剛 客員教授
片山 容一 教授、福島 匡道 客員准教授、荻野 暁義 客員准教授

スポーツは健康増進方法の一つですが、どんなスポーツでも怪我の危険が伴います。
とくに頭の怪我は、繰り返すと重篤な後遺症を引き起こします。
スポーツ頭部外傷の病態を研究し対策を講じることで脳を守り、安全にスポーツが できる環境の構築を目指しています。

リハビリテーション脳神経医学部門

リハビリテーションによる脳機能の再建と健康増進への応用
主任: 安保 雅博 客員教授

現在、リハビリテーションに経頭蓋磁気刺激を併用して、脳卒中後上肢機能を回復し、 身体及び脳機能の再建ならびに健康増進を開始しています。
対象を健常人に拡大する予定です。

臨床薬学部門

健康寿命を阻む青森特有疾患の薬学的研究
主任:水野 憲一 教授
鈴木 克彦 教授

  • 青森県に特有な疾患に対する薬剤の疫学的検討
  • 各種後発品の薬剤特性の解析と適正使用推進に関する研究
  • 特許切れ後の新薬と高春品発売動向に関する研究
    臨床現場と薬学を橋渡しする研究、特に青森に特有な疾患に関して疫学的検討を行い解析します。さらに、薬物動態的手法を用い、後発品を中心とした医薬品の選択の最 適化研究を実施します。

活動報告書

平成29年度活動報告書

平成30年度活動報告書

令和元年度活動報告書

令和2年度活動報告書

令和3年度活動報告書

令和4年度活動報告書

問合せ先

問い合わせ先:青森大学薬学部
TEL:017-738-2001

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