青森大学ソフトウェア情報学部の櫛引素夫教授と学生2人が10月15日、高大連携協定を結んでいる青森県立青森西高校の「あおもり創造学」の授業で「雪×IT」ワークショップを行いました。生徒たちからは、ITを使って冬特有の生活課題を解決したり、必要な情報を共有したりする多様なアイデアが提案され、学生たちは視点の鋭さと豊かさを称賛しながら、雪国の将来像をともに探っていました。
ワークショップは、青森西高校「あおもり創造学」の理工・情報ゼミを舞台に、櫛引研究室が進める「雪のまちプロジェクト2026」、そして青森学術文化振興財団の助成事業「新幹線×青森の若者の未来」の取り組みを兼ねて行われました。同ゼミには1年生37人が所属し、10月1日、8日の授業で10グループに分かれて、冬季の通学時や暮らしの悩み、課題を検討してきました。
生徒たちは、雪による列車の運休や遅れの情報を入手するため、「ハッシュタグを使ったSNS投稿を効率的に集める」、「LINEグループで情報を共有する」、「道路の沿線に住む人にお願いして、渋滞情報をネットにアップしてもらう」といった、既存の仕組みを有効活用する提案が出ました。
また、地域の雪捨て場を示すマップの作成、除雪のボランティアを必要とする人と協力できる人を結ぶ仕組み、交通障害時のリモート授業の柔軟な展開など、実現可能性を感じさせるアイデアも相次ぎました。さらに、クマ出没を知らせるアプリを応用した危険な歩道情報の共有アプリづくり、メイクや肌を寒さから守りながら登校できる技術の開発といったユニークな視点の提案もありました。
対話を支援した青森大学ソフトウェア情報学部2年の志田旭向さんと今野悠護さんは、ともに青森市ほど雪の降らない県外の出身とあって、それぞれ「斬新な発想に驚いた」、「自分たちの方が勉強になった」と生徒たちの活動を評価していました。また、一連のワークショップを見学した木村颯希・青森市都市整備部長は「寒さから身を守りたいという高校生ならではの発想など、生活感覚や遊び心を大切にした視点を、冬の生活でも大切にしてほしい」とコメントしました。櫛引教授は「今ある技術や情報を組み合わせ、ITで人と人をつなぐ仕組みや社会のルールを工夫するだけで、新しい世界が見えてくる」と講評しました。

