ガニ線トークを開催しました

青森大学がJR東日本盛岡支社、外ヶ浜町、今別町と進めている「JR津軽線プロジェクト」の一環として、青森大学の学生たちが2021年12月、JR津軽線や沿線のPRと交流促進を図ろうと「津軽線(ガニ線)カード2021」を制作しました。その完成を記念して、北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅で12月17日、オンライン・イベント「ガニ線トーク2021」が開かれました。

津軽線は青森駅と三厩駅(外ヶ浜町)を結ぶ55.8kmの路線で、「ガニ線」の愛称で親しまれています。「ガニ線トーク」は奥津軽いまべつ駅を配信場所として開かれ、デザインの中心となったJR青森駅の佐藤慎助役、外ヶ浜町の取材をサポートした役場職員の青松啓隆さん、今別町の取材をサポートした役場職員の成田秀和さん、青森大学社会学部3年の相坂匠飛さんが出演し、櫛引素夫・社会学部教授が司会を務めました。

JR東日本盛岡支社の井上宏和企画部長が「奥津軽いまべつ駅は津軽半島の中心となる駅。津軽地域を盛り上げ、活性化を図るためにご協力をお願いします」とメッセージを寄せました。

佐藤さんはカードについて、陸奥湾や津軽海峡を意識しつつ、「海の深い層や浅い層の重なりを象徴したデザインにした」と明かしました。青松さんは子ども同士で津軽線に乗って出かけ、夕焼けの中をやはり津軽線で帰ってきた思い出を披露し、「自分が知らない津軽線の魅力を知ることができた」と強調しました。

また、成田さんは「取材に同行して、ふだん、なかなか聞けない住民の方の声を聞くことができた」と振り返る一方、津軽線が高齢者にとって重要な交通機関であることから、過疎化・高齢化が進む中でも、利用促進に取り組む必要性を訴えました。相坂さんは、子どものころから乗り物と釣りが好きで、自然の豊かさや地元の人の優しさに触れてきたと語り、「過疎化と高齢化が進んでいるが、どうにかしたいと考える人々にたくさん出会えた。地域で活動する人たちを後押しできる活動を続けていきたい」と抱負を述べました。

イベントには北海道や福井県など県外を含め約20人が参加し、「陸奥湾のイルカウオッチ・ツアーとの連動を」、「レア・カードを作ったり、コンプリートしたくなるような、集めたくなるカードにしては」といった提案が出ました。