オープンカレッジみちのく散歩みち第3講が7月12日、藤崎町の安東氏発祥の地(藤崎城址)と鶴田町の津軽富士見湖を巡った。受講生19人が参加した。
梅雨空のこの日は、マイクロバスに乗車し、目的地の藤崎町へと向かった。途中、道の駅・食彩テラスで休憩をとり、ここで藤崎町教育委員会の沼田和宏文化財振興係長と合流。沼田係長の案内で、城址の一角となっている藤崎八幡宮に着いた。藤崎城は安東氏をおこした高星丸が1082年(永保2年)に築き、1092年(寛治6年)に完成したとの説明を受け、外郭と呼ばれる土塁や堀跡を見学した。
続いて、鎌倉時代の「北条時頼の回国伝説」にまつわる「唐糸御前史跡公園」を訪ねた。岩木山を眺望するりんごや水田に囲まれた中にあり、1359年(延文4年)の板碑(唐糸の碑、町指定文化財)の説明を受けた。時頼が諸国行脚で津軽を訪ねた際に、田舎で落ちぶれ見る影もなくやつれた自らの姿を悲しみ、近くの柳の池に身を投げたという愛妾の伝説である。
その後、マイクロバスは鶴田町の道の駅「あるじゃ」で休憩後、昼食会場のつがる市森田の地球村にあるレストランでランチを楽しみ、ゆったりと温泉に浸かった。午後からは、周囲4.2キロメートルある津軽富士見湖(廻堰大溜池)周辺を散策。ひばの木橋で日本一の長さ(300㍍)を誇る鶴の舞橋を渡り、水辺の花菖蒲や天然記念物の丹頂鶴の繁殖を間近で観察した。甲高い声がする11羽の美しい丹頂鶴の姿に感動していた。