2月20日(月)、「八甲田自然体験活動促進計画フォーラム」を開催し、八甲田山青森市エリア周辺の観光関連事業者や行政の担当者など、会場とオンライン合わせて約40人が参加しました。(主催:観光文化研究センター、環境省 会場:青森県観光物産館アスパム6階)
観光文化研究センターでは、八甲田の自然体験活動促進計画(※)の策定に向けて、十和田八幡平国立公園八甲田山青森市エリア周辺の観光関連事業者と一緒に3回の話し合いを重ねてきました。
このフォーラムは、その話し合いで生まれてきた「八甲田憲章」の素案を共有しつつ、大雪山で活動される岡崎哲三さん(一般社団法人 大雪山・山守隊 代表、合同会社 北海道山岳整備 代表)をお招きして、「登山道整備」に関してお話を伺い、八甲田のこれからを考える目的で開催されました。
岡崎さんからは、近自然工法を用いた登山道整備について、登山道整備の問題点と今後についてなどのお話がありました。
登山道の浸食は登山者に起因するものが多く、また荒廃する原因は管理者が管理しない「放置」であるとして、まずは現状認識をして、「復元」に向けてみんなができることを考えなければいけないと語りました。
また、登山道を守るためには、技術だけではなく、行政や登山者と連携して人的、財政的な問題を解決しながら活動を続ける必要があると語りました。
講演の後は、参加者との活発な質疑応答が行われました。
当センターでは、今後も八甲田の自然体験活動促進計画の策定に向けて、取り組みを続けていきます。
※当センターは、環境省令和4年度国立公園等資源整備事業費補助金(国立公園等の自然を活用した滞在型観光コンテンツ創出事業)に採択され、青森市八甲田山エリアにおける自然体験活動促進計画の策定に向けた取り組みを行っています。
【自然体験活動促進計画とは】
国立公園の魅力を有効に活用した自然体験活動の提供に関する基本的な方針を調整・決定する協議会の設置と、協議会により作成された質の高い自然体験活動の促進を目的とした自然体験活動促進計画を環境大臣が認定する制度が創設されたものである。
(国立公園における自然体験活動促進計画取扱要領より)