青森大学・櫛引素夫研究室とNHK青森放送局の連携による「災害・防災とメディア」の特別授業が12月と1月、2回にわたり、青森大学の2つの授業で行われました。特に1月の授業は、元日に能登半島地震が発生したばかりとあって、学生たちは真剣な表情で聴き入っていました。
特別授業が行われたのは「キャリア特別実習」(1~4年、総合経営学部・社会学部・ソフトウェア情報学部) と、メディア論 (2年、社会学部) です。防災士の資格を持つ北向敏幸アナウンサーが進行役を務め、青森大学の教室とNHK仙台放送局をZoomで結んだ上、キャリア特別実習は青森大学むつキャンパスに、メディア論はむつキャンパスと東京キャンパスに配信しました。3キャンパス合わせて約80人が聴講しました。
1月22日のメディア論の授業では北向アナウンサーが、元日に実際に放映された緊急地震速報や地震の映像を紹介しながら、過去の教訓に基づき、できるだけ強い口調で避難を促していること、被災地以外では偽情報に注意しなければならないことなどを強調しました。 続いて、経営管理企画センター営業管理グループの谷越大輔さんが、災害情報に加えて最新ニュース、河川監視カメラの画像などを閲覧できる「ニュース・防災アプリ」の使い方を説明しました。また、NHK仙台放送局経営管理センターの森屋智史副部長が、公共放送から公共メディアへの脱皮とデジタル化を進めている現状を解説し、報道・放送以外にもさまざまな職種があること、地域職員制度やリモートワークなど多様な働き方が採り入れられていることを紹介しました。 学生からは「とてもタイムリーな話を聞けた」「確かに聞いてみて『避難しないと』と思ったアナウンスだった」「災害への関心が高まった」といった感想が聞かれました。