高校「地理総合」めぐりワークショップを開催

東北地理学会と青森大学社会学部・櫛引研究室は9月10日、高校の必修科目「地理総合」を担当する高校の教員向けワークショップを青森大学で開きました。青森県と宮城県、秋田県などから、対面とオンラインで25人が参加し、地理学的な情報や教材活用のヒントとテーマ設定、さらに新聞活用の利点について理解を深めました。

ワークショップは東北地理学会が、公益財団法人国土地理協会の助成を得て、東北6県で開催中です。青森県が3県目の開催地になります。

弘前大学の小岩直人教授(地形学)は、青森市の活断層地形や、弘前市の中心市街地の洪水と地形の関係を題材に、国土地理院などが公表している地理情報の活用法を解説しました。また、国土地理院東北地方測量部が、さまざまな地理情報を得られる「地理院地図」の活用法を解説しました。

東北大学の磯田弦(ゆづる)准教授は、青森市と弘前市、八戸市について、都市構造・機能とその変容を示す詳細なデータをマップ化したデータを提示し、教育への活用を促しました。

また、青森大学の櫛引素夫教授は、青森市の「コンパクトシティー」構想をめぐり、評価や議論が錯綜してきた経緯を紹介して、教育現場で初歩的な人口データの分析を自ら経験しながら住民の立場から検証する実践が可能だ、と強調。「青森市が公開している人口データは、幅広く活用でき、地理総合に採り入れるには好適なオープンデータだ」と提起しました。

 

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