本学観光文化研究センターと小樽商科大学共同開催で「観光産業の中核を担う人材育成講座 自然資源を活かす体験型観光商品のマーケティング戦略」(第2ターム)を、11月5日~6日の2日間、青森県観光物産館アスパムで開催しました。本講座には2日間合計27名が参加し、県内外の新型コロナウイルス感染対策を踏まえて会場とオンラインで北海道、青森県、関東、九州を繋いで開催しました。
本センターは、観光資源としての自然由来の地域資源を活用した体験型観光商品の企画・展開ができる人材を育成するため講座を開講してきました。第1タームでは「文化的体験(歴史・風土・食・健康・薬草)」の領域を設定し、第2タームは、今後の自然体験型観光商品を展開するための新たなマーケティング開発の手法を学び、地域にとって未来志向の企画ができる中核人材の育成を目的とし、第1タームで学んだ自然資源や歴史・文化の価値を再認識し、体験型観光を事業化するためのマーケティング戦略や地域のシーズと観光客のニーズをつなげた販売手法について学びました。
※第1タームの様子(縄文から現代へつながる青森の森と暮らし):「観光産業の中核を担う人材育成講座「縄文から現代につながる青森の森と暮らし」開催しました。」
1日目は青森県を中心とした今後の観光戦略、八甲田山域を中心とした広域観光の実態、そして青森の自然資源を活用したDMO・DMCの可能性と問題を提起しました。2日目は北海道の講師をお迎えして、自然資源を活用して観光に取り組んでいる北海道の先進的な事例の紹介をして、青森県で展開するためのDMO・DMCへの貴重な意見・情報を紹介しました。最後に2日間の講座を踏まえて、自然体験型観光商品を企画・実施・展開する役割を担う組織・法人(DMO/DMC)の展開の可能性と課題を5名のパネリストと受講生で考えることができました。
『観光産業の中核を担う人材育成講座 自然資源を活かす体験型観光商品のマーケティング戦略』
自然資源を活かす体験型観光商品のマーケティング戦略(第2ターム)
★演題(1日目)
「ポストコロナ時代の青森の観光戦略」高坂幹氏(公益社団法人青森県観光連盟 専務理事)
「ポストコロナ時代の八甲田山域の広域観光の展開」蝦名正晴氏(八甲田ロープウェイ株式会社 代表取締役社長)
「自然体験型観光商品とDMO/AOMORI BASE」佐々木豊志(青森大学観光文化研究センター長)
★演題(2日目)
「地域資源から考える青函圏のデスティネーション・マーケティング」内田純一教授(小樽商科大学 大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻 教授)
「事例に見る観光資源の活用」近藤真弘氏(一般社団法人地域の魅力研究所 理事)
「体験型観光商品の手法と実践」鈴木宏一郎氏(株式会社北海道宝島旅行社 代表取締役社長)
★パネルディスカッション「自然体験型観光商品を展開するための地域機能〜DMOを展開するための可能性を問う〜」
パネリスト 鈴木宏一郎氏(株式会社北海道宝島旅行社 代表取締役社長)
近藤真弘氏(一般社団法人地域の魅力研究所 理事)
柳谷章二氏(八甲田ロープウェイ株式会社 代表取締役会長)
其田知志(AOMORI BASE/酸ヶ湯温泉ツアーガイド)
喜來大智(AOMORI BASE/青森大学4年)
モデレーター 佐々木豊志(青森大学観光文化研究センター長)