武田日銀青森支店長を招いて~オープンカレッジ新春市民大学

オープンカレッジ新春市民大学が1月28日、青森商工会議所7Fホールで開かれた。講師には、武田吉孝日本銀行青森支店長をお招きして、「私の歩んだ道」という演題で1時間講演が行われた。
この日は冬の雨の中、会場には51人の一般参加者が集まり、武田支店長の講演に耳を傾けた。講演の中で、武田支店長は東京都新宿区の生まれで、当時の写真を紹介し様変わりした状況と青森市の新町通りの比較をしていた。早稲田大学政治経済学部を卒業し、昭和63年4月、経済の「け」の字も分からないまま日本銀行に入行。名古屋支店や鹿児島支店など転勤し、勉強や経験を積んできて、本店総務人事企画局で手腕を発揮し、1昨年青森支店長に栄転。新米時代は支店での「いらっしゃいませ」のあいさつやお金の枚数の確認などみっしり仕込まれ訓練を積んできたという。
また、1992年の阪神大震災や地下鉄サリン事件の時は、調査統計局におり、政府の銀行としての対応が迫られ、思い出のある年であったと語っていた。模造の1億円の札束約10キロを会場で披露すると参加者も驚いていた。
最後に、日本銀行の3つの機能:政府の銀行、発券銀行、銀行の銀行であることを分かりやすく説明をしていた。講演中、ユーモアたっぷりにお話しする武田支店長に拍手が起きていた。

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