社会福祉士は、病気や障がい、貧困、孤立など様々な理由により日常生活を送ることに困難を抱えている方が、その人らしく生きることができるように相談に応じ、一緒に問題解決を目指す福祉専門職の資格です。
社会福祉コースの3年生で社会福祉士国家試験受験資格の取得を目指している4名の学生に、「ソーシャルワーク実習ⅠとⅡ(福祉現場での240時間以上の実習)」を終えた、現在の心境を聞きました。
※社会福祉コース3年 阿部圭太さん、藤川太陽さん、チョウゲイキョウさん、村元亜実さん
Q1 福祉現場での実習を終えて、今の感想を教えてください。
チョウさん:実習前は、社会福祉士には「面接技術」や「コミュニケーション技術」が重要だと思っていました。でも今回の実習を通じてそれだけではなく、各施設との連携や調整力も大切だと思いました。
藤川さん:自分は障がい児福祉の分野で実習をしました。実習前は「障がいのある子どもとどのように接したらいいのか」「理解できるのか」といった不安がありました。しかし、実習先の職員の方々が優しく色々なことを教えてくれたし、子どもと接することを通じて「特別身構える必要はないんだ」と考えられるようになりました。障がいがあろうと、なかろうと「子ども」は「子ども」で、たくさんパワーをもらいました。
阿部さん:実習前は長い実習期間だと思ったけれど、トータルでみたら、あっという間の実習でした。実習開始当初は、子どもとの距離感が難しかったけれど、毎日接する中で徐々にわかっていくことがありました。
Q2 実習での印象的な出来事を教えてください
村元さん:私は障がい分野で実習をしたのですが、障がいのある方は「行動で意思を表す」ことがあります。その行動に込められた思いや、その人の伝えたいことといった背景を読み取り、環境を整えないと問題が解決しない、ということがわかりました。
チョウさん:私も障がい分野で実習をしました。地域で生活している障がいのある方にとって、ご近所の方などインフォーマルな資源や地域の方々の見守りがとても大切だということが印象に残りました。
Q3 実習を終えて、皆さんはどんな社会福祉士になりたいですか?
阿部さん:自分は、家族の次に親身になってあげられる社会福祉士になりたいです。
チョウさん:臨機応変に対応できる社会福祉士になりたいです。
藤川さん:困っている人にとって、一番頼りになる人で、スーパーサブというか、『最強の黒子』のような社会福祉士になりたい。
村元さん:私は、決めつけない社会福祉士になりたいです。常に新しい情報を学び、支援の幅を広げられるようになりたいです。