青森大学の薬草園は、2024年度から3年間かけてリニューアルし、新しく生まれ変わります。
青森県は、素晴らしい自然が育んだ様々な資源を有しています。我々の身体に様々な影響を与える成分を含む植物、薬草もまた資源の一つです。この度、青森大学薬草園の新しいコンセプト「参加型薬草畑」として、誰でも薬草に触れてみたり実際に自ら栽培できるといった学生参加型の薬草畑を目標に、新しくゼロからスタートを切りました。手作り薬草園ではありますが、様々な職種の方のアイデアと尽力が詰まった薬草畑が出来上がりつつあります。
現在、寒冷地でもある青森県で栽培可能な薬草を中心に80種類が育成中です。皆さんが見慣れた草花にも古くから経験則に基づいた薬効や毒性を有するとされる植物がたくさんあります。例えば、どこの空き地でも見られるつる性植物の「クズ」は、風邪などのひき初めによく使われる葛根湯の薬草でもあります。また、ゴボウ、ヤマイモ、ゴーヤなどのお野菜も薬草の仲間です。一方で、現在、80%以上のお医者さんが処方する漢方薬ですが、その漢方薬に使われる生薬も育成されています。この度、株式会社ツムラ生薬研究所、北里大学薬学部の薬草園ならびに東京都薬用植物園のバックアップもあり、沢山の薬草を譲渡頂き、育成中であります。その他、扱いに十分注意しなくてはいけない毒草エリア、様々なフェロモンや薬効成分を分泌する食虫植物、医者いらずと呼ばれる様々なアロエの仲間など、学問としても興味のある生理活性植物の鉢植えのエリアも展開中です。
青森県は、素晴らしい自然が育んだ様々な資源を有しています。我々の身体に様々な影響を与える成分を含む植物、薬草もまた資源の一つです。この度、青森大学薬草園の新しいコンセプト「参加型薬草畑」として、誰でも薬草に触れてみたり実際に自ら栽培できるといった学生参加型の薬草畑を目標に、新しくゼロからスタートを切りました。手作り薬草園ではありますが、様々な職種の方のアイデアと尽力が詰まった薬草畑が出来上がりつつあります。
現在、寒冷地でもある青森県で栽培可能な薬草を中心に80種類が育成中です。皆さんが見慣れた草花にも古くから経験則に基づいた薬効や毒性を有するとされる植物がたくさんあります。例えば、どこの空き地でも見られるつる性植物の「クズ」は、風邪などのひき初めによく使われる葛根湯の薬草でもあります。また、ゴボウ、ヤマイモ、ゴーヤなどのお野菜も薬草の仲間です。一方で、現在、80%以上のお医者さんが処方する漢方薬ですが、その漢方薬に使われる生薬も育成されています。この度、株式会社ツムラ生薬研究所、北里大学薬学部の薬草園ならびに東京都薬用植物園のバックアップもあり、沢山の薬草を譲渡頂き、育成中であります。その他、扱いに十分注意しなくてはいけない毒草エリア、様々なフェロモンや薬効成分を分泌する食虫植物、医者いらずと呼ばれる様々なアロエの仲間など、学問としても興味のある生理活性植物の鉢植えのエリアも展開中です。
リニューアルされた薬草園は、薬学部の学生の講義の一環として直接、薬草を観察し、触れ、偶には自ら栽培したり、味わったりしながら、五感を使って身近な薬草を知り、効能効果と結びつけて勉強する教材として役立てられます。実際に薬剤師となった際には、患者さんへの生薬や漢方薬のより説得力ある説明につながることが期待されます。併せて、他学部生も折に触れて立ち寄って、果樹エリアでブルーベリーやスグリの実をつまみ食いしたり、おしゃべりをする憩いの場になることを期待しています。大学祭やオープンキャンパスの際には、薬草園での見学者参加型のイベントも準備していきたいです。是非、青森大学の薬学部に入学いただき、一緒に薬草園で薬草を育ててみませんか。
最後に青森大学の地域貢献として、現在、医師によって処方される漢方薬の原料である生薬のほぼ70%以上が中国より輸入されています。我々の健康を担う漢方薬の原料をより安定的かつ安全に国内で需給することが急務となっています。これに対し、豪雪地帯の青森県は、東北周辺県に比べて生薬の生産量が非常に少ないといわれています。それは、逆に大きな可能性を秘め、伸びしろが大きいと考えられます。薬草園で栽培する「オタネニンジン(薬用ニンジン)」「センキュウ」は、寒冷地でも十分に育成可能な生薬であり、薬草園でその育成のし易さを検証し、近い将来は農業県として、新しい視点から薬草農園を増やし、青森県のひとつの産業として仕組み作りに貢献できればと考えています。また、大型商業施設での、青森大学としての取り組み、薬草写真や効能効果パネル展示による啓蒙も積極的に行っていきます。