総合研究所では毎月、学内の教員の研究内容を紹介する取り組みとして「Café総研」を開催しております。
5月21日に開催された回では、「新湯再生プロジェクト」をテーマに佐々木豊志教授(総合経営学部)、藤公晴教授(社会学部)、下條真司教授(ソフトウェア情報学部)の3名にお話をいただきました。以下概要を紹介いたします。
酸ヶ湯温泉の北西にある〝新湯温泉〟は本学園が国より借用し、キャビン3棟、湯船一槽、63度の湯量豊富な温泉からなる未電化、上下水道なしの施設である。この10年は使用せずに放置されて劣化が進み、このままならば、やがては多額の費用をかけた解体への一途を辿っていた。この流れに抗して、佐々木豊志と藤公晴の両教員は、2019年より自らのゼミ生と共に、SDGsの観点などから、同施設の整備に着手していく。再生の結果として得られる、事業が可能な施設という資産化だけでなく、学生による再生作業を自然体験理解や達成感の獲得や能力向上などをもたらしてくれる多彩な教育プログラムとして組み立て、幅広い意味での地域活性化に取り組んでいる。また、このプロジェクトは、本学のような学セクターだけでなく、日本技術師会のような官セクターやKDDIのような産セクターの協力のもと行われている点でも注目に値し、今後大いに期待できるものである。
次回は、6月27日に開催予定です。