令和8年7月10日、青森大学オープンカレッジ市民大学の第6講がアウガ5階研修室で開かれました。講師には、少年院や刑務所で約20年間にわたり法務教官などを務めた経歴を持つ、青森大学社会学部の熊谷芳子講師が登壇しました。
テーマは「絆がもたらす心の暮らし、ロールレタリング(役割交換手紙法)」です。ロールレタリングとは、実際に送るためではなく、自分と相手の立場を交互に入れ替えながら一人で往復の手紙を書く日本国産の心理療法。講義では、出院拒否を告げられ心を閉ざした少年の実話から始まったこの技法の成り立ちや、なぜ効果があるのかという理論的背景が詳しく説明されました。
後半のワークショップでは、参加者が実際に紙と鉛筆を使い、自分にとって大切なものや他者を想定した短い手紙の作成を体験しました。参加者は「誰にも見せない安全な場所」だからこそ本音を吐き出すことができ、相手の立場に立って返事を書くことで新たな気づきを得るプロセスの重要性を実感していました。 熊谷講師は、「ロールレタリングは特別な人のための技法ではなく、紙と鉛筆さえあれば日常のモヤモヤした感情の整理や自己理解に役立つ道具です」と語り、日常を少し楽にするヒントとして活用してほしいと締めくくりました。


投函しない手紙で心を整える――青森大学オープンカレッジで「ロールレタリング」を体験
- 2026年7月10日
- 新着NEWS
- Next
記事がありません
