北陸・九州・青函の各新幹線を語るフォーラム

青森地域社会研究所、青森商工会議所、青森大学・櫛引研究室がつくる「あおもり新幹線研究連絡会」は12月8日、青森市の青森商工会議所1階・青森スタートアップセンターで、本年度の新幹線研究成果を報告する公開フォーラム「青函・北陸・九州-新幹線は地域をどう変えるのか」を開催しました。県内外から約50人の市民や研究者、行政、経済関係者らが参加し、北海道新幹線の活用法などについて理解を深めました。

フォーラムは、北陸、九州新幹線を参考に、東北・北海道新幹線の活用法を検討するため、同研究連絡会が青森学術文化振興財団の平成30年度助成事業として、青森大学付属総合研究所、青森大学地域貢献センターの協力で開催しました。

北陸経済研究所(富山市)の藤沢和弘・調査研究部担当部長と九州経済調査協会(福岡市)の大谷友男・調査研究部次長がそれぞれ、北陸新幹線と九州新幹線が地域にもたらした変化について基調講演し、「その地域でしかできないもの、住民の応援を得られるものに徹底して力を入れるべき」「新幹線の終着駅効果は、知名度アップの方が大きいのでは」などと指摘しました。

青森地域社会研究所の野里和廣研究員は、青森市内の企業に対して実施した新幹線アンケートの結果を分析し、「北海道新幹線の開業でプラス面の影響があったと答えたのは3割。今後の伸びしろはあるのではないか」と強調しました。

また、青森大学社会学部の櫛引素夫教授は、北陸、九州新幹線沿線の調査結果について「各地の事例に学んで、新青森駅や東北・北海道新幹線の活用法をあらためて考えるべきだ」と延べました。

青森大学 広報室
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