3大学が学園祭めぐりオンライン意見交換、交流促進の声が相次ぐ

新型コロナウイルス感染症のため今秋、青森市内の各大学・短大の学園祭が相次いで中止されたことをめぐり、各校の現状や今後の対応について意見を交わす「大学祭トーク」が10月27日、オンラインで開かれました。日程の都合がついた3大学が出席したほか、1短大が書面参加し、学生同士が今後、さまざまなノウハウや悩みを共有し合って、交流を深めるべきだという声が相次ぎました。

トークは青森大学の科目「キャリア特別実習」の授業を受け皿に行われました。青森公立大学、青森中央学院大学の学生・教職員各4人がオンラインで参加したほか、同科目の履修者と教職員約30人が教室からオンラインで視聴・発言しました。また、青森市内の大学・短大等でつくる青森市産官学連携プラットフォーム(通称・Aomori Six=アオモリ

シックス)に参加する青森市と青森商工会議所の担当者も参観しました。緊急企画のため、青森明の星短期大学と青森県立保健大学は日程が合わず、青森明の星短大は書面で情報を寄せました。

各大学が、感染拡大下でやむを得ず学園祭中止に至った経緯を報告し、各校ともサークルの発表の場や学内外の交流の機会、学生時代の思い出がなくなったことへの懸念を抱えている状況があらためて確認されました。特に、明の星短大は、全学生にオンラインでアンケートを実施して中止を決めた経緯とともに、「学生の入れ替わりが早いため、学生祭の伝統を引き継いだり、経験したりする学生がいなくなってしまう」と報告し、大学間や学生同士の支援の余地が大きいことが分かりました。

一方で、オンライン開催を模索したものの、サークル活動ができなかった上、肝心の学生全体の関心が必ずしも高くなかったことから、最終的に見送ったという報告が複数あり、学園祭の在り方そのものについても議論を深める必要性も浮かび上がりました。さらに、各大学とも、学園祭の運営組織のメンバー確保やスキルの引き継ぎに課題を抱えており、「ぐちを言い合いながらでも、さまざまな情報や意見を交換する場があれば」という発言が目立ちました。

このほか、各大学からは、地域団体と連携して実施予定のイベントに関する情報提供もあり、Aomori Sixなどさまざまなつながりや機会を活用して、オンライン・オフラインで交流を進めることの重要性を、参加者一同が確認しました。(文責・櫛引素夫=青森大学)

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