新時代に向けた学びの再構築 学部改編 〜2 学部に新コース〜

 

 青森大学では現在、総合経営学部、社会学部、ソフトウェア情報学部、薬学部の4学部を設置していますが、急激な社会変化に対応した実践的な学びを再構築するため、令和8年度以降、社会学部の学生募集を停止し、学部改編を実施することといたしました。 

 本改編により、社会学部の学びの領域は、総合経営学部の「地域マネジメントコース」とソフトウェア情報学部の「インターフェースコース」に継承されます。これにより、地域社会の振興に資する、より実践的な教育を提供する体制を整備します。学生の皆様が社会で求められる知識とスキルを、効率的かつ実践的に習得できる環境を構築してまいります。 

 なお、社会学部の収容定員充足率は88.6%(令和7年3月1日現在)ですが、今回の募集停止は学生減少が理由ではなく、21世紀社会に必要な学びを進化させるための前向きな改革です。 

本学で発行している大学広報新聞「青森大学だより 3月号」にも、詳細記事掲載されておりますのでご覧ください。
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学部改編の背景 

 近年、デジタル技術の進展、地域社会の課題の多様化、グローバル化の進行などにより、大学教育には新たな対応が求められています。こうした時代において、大学の役割は単なる知識の伝達にとどまらず、実社会で即戦力となる人材の育成が重要です。
 本学の使命は、地域社会の振興に貢献できる人材の育成にあります。そのために、単なる学問の修得にとどまらず、得た知識と技能を実社会で応用できる「実践力」を備えた人材の育成を目指してきました。特に、地域の課題解決に積極的に関与し、持続可能な社会の発展に寄与できる力を養うことを教育の根幹としています。
 社会学部はこれまで、地域と密着した教育を展開し、社会調査士資格が取得可能なプログラムを通じて地域社会の調査・分析を行ってきました。また、社会福祉分野では、長年にわたり社会福祉士や精神保健福祉士を輩出し、地域社会に貢献してきました。
 しかし、社会学部の教育内容は比較的独立した学問体系であり、社会現象を受動的に捉える傾向がありました。現代社会では、地域課題の解決にはITや経営・経済といった分野との連携が不可欠です。
 しかし、社会の変化が加速する中で、従来の学問領域の枠を超えた新しい教育の形が求められています。知識を体系的に学ぶだけでなく、それを地域社会やビジネスの現場で活用できるカリキュラムの構築が不可欠です。
 そこで本学は、より実践的な学びを提供するため、社会学部の学びの領域を総合経営学部の「地域マネジメントコース」とソフトウェア情報学部の「インターフェースコース」へ統合することを決定しました。この改編により、地域社会の振興に資する人材を、より効率的かつ効果的に育成することを目指します。

 

学部改編の概要 
 令和8年度より、社会学部の学生募集を停止し、同学部が担ってきた「地域社会の課題を分析し、解決策を探求する学び」を総合経営学部とソフトウェア情報学部へ発展的に継承します。
 総合経営学部では、現行の3コースに加え、新たに「地域マネジメントコース」を新設します。このコースでは、経営的視点から地域づくりの実効性を高める学びを充実させます。地域課題に対し、マネジメントの視点から深く学ぶことが可能となります。
 ソフトウェア情報学部では、IT技術を活用した地域課題解決を推進するため、「インターフェースコース」を新設します。このコースでは、AI技術などを社会課題の解決に活用しながら、社会学的視点を取り入れた学びを展開する予定です。
 この改編により、地域社会に密着した実践的な教育が可能となり、学生の皆様が将来のキャリア形成において大きな強みを得られることが期待されます。 

在学生の皆さまへ 

 社会学部に在籍する約250名の学生(来年度新入生を含む)に対しては、従来の社会学部の教育課程を継続し、卒業まで責任を持って教育を実施いたします。加えて、今回の改編により新たに加わる科目も受講できるようにし、学びの幅を広げられる環境を整えます。

 

 本学は「21世紀型の教育」を目指し、学生の皆様が現代社会で求められる知識とスキルを実践的に習得できるよう、常に進化し続けております。今回の改編もその一環であり、今後もより充実した学習環境を提供できるよう努めてまいります。
 何卒、ご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 

〜お問い合わせ〜
青森大学事務局
Tel. 017-738-2001(代表)
Email: jimukyoku@aomori-u.ac.jp

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