青森大学が実施している、大学の学修と生涯にわたるキャリア教育を結ぶ授業「キャリア特別実習」が2024年度の授業をすべて終えました。本年度は20近い学外組織とさまざまなコラボを実現し、約70人の学生が履修しました。そして、「若者定着×投票率向上」、「防災×メディア」など、複数のテーマを組み合わせた講演や対話、学内外の活動を通じて、「学生中心の大学」「地域とともに生きる大学」を体現する試みを展開しました。
キャリア特別実習は総合経営、社会、ソフトウェア情報の3学部の1~4年生を対象に、青森キャンパスとむつキャンパスの合同授業として開講しています。学生は学外の団体の催しの企画・運営に携わったり、コンテストに参加したり、身近なテーマを題材に生まれて初めてのプレゼンテーションに挑んだり…と、それぞれの関心と力に合わせてテーマと活動を選びます。そして学びの成果を報告し、一定の水準に達したと評価されれば、単位を認定されます。
通年で他学部・他学年の仲間とチームで活動できるだけでなく、就職活動や実社会に直結する体験やつながりを手にすることができ、4年続けて履修する学生も珍しくありません。多様なインプットとアウトプットを通じて、青森大学が掲げる「生涯をかけて学び続ける力」「人とつながる力」「自分自身を見据え、確かめる力」という「3つの力」獲得を目指します。「コンパクトな総合大学」としての持ち味を発揮した授業といえます。
JAF青森、NHK青森、幸畑団地地区まちづくり協議会はじめ多くの学外の組織と毎年、連携を深化させているほか、青森労働局、青森市選挙管理委員会など、今年初めて対話や実践を実施した組織もあり、新聞・テレビでたびたび、授業の様子が紹介されました。
履修者からは「他の方の意見、プレゼンをたくさん聞いて、人の意見を聞くことの大切さを改めて感じた」(総合経営学部1年)、「発表を元に自分の意見を話すことやパワーポイントなどを用いて相手に分かりやすく伝えるスキルが身についた」(ソフトウェア情報学部1年)、「この授業を取って本当によかった。1年生のうちからたくさんのスキルを身に着けることができた。まだまだできると思っているので来年も履修します」(社会学部1年)といった声が上がっていました。
☆今年、連携した主な組織(五十音準)
▽JAF青森▽JR東日本盛岡支社▽NHK青森▽あおもりマルシェ▽青い森鉄道▽青森KEN民塾▽青森県統計分析課▽青森県若者還流定着促進課▽青森県防災士会▽青森市議会▽青森市選挙管理委員会▽青森商工会議所▽厚生労働省青森労働局▽幸畑団地地区まちづくり協議会▽財務省東北財務局青森財務事務所▽ジョブカフェ青森▽特定非営利活動法人 あおもり若者プロジェクト クリエイト