「知の真剣勝負」を終えて

久保ゼミ3回生は、10月13日(日曜日)に「第64回日本学生経済ゼミナール関東大会(通称、インナー大会)」に参加しました。

関東圏大学の121ものゼミが参加し、この日に向けて約半年間準備してきた研究を互いにぶつけ合いました。青森大学東京キャンパス内に閉じこもっていたのではわからない他大学の研究水準の高さやプレゼンの迫力を実感すると共に、研究目的の追求から分析手法まで及ぶ審査員(大学教員と企業の研究者のペア)の厳しい質問は、大学の授業では得られない緊張感を突き付けることになります。

その結果、参加チームの全員が、大学入試以降おそらく初めての「知の真剣勝負」に目つきが変わり、「競争の厳しさ」と発表後の「すがすがしい解放感」を感じることになります。

久保ゼミは、4回生時に学生個々人が行う卒論作成とそのプレゼン作業を、
①3回生時にグループ作業として前もって体験し、同時に、
②大学外の学生とも競い刺激を受ける、ことにより、卒論の目的である課題解決力を身に付けることとしています。

当然、言葉のハンディが残る留学生チームですが、これを逆手の取り、日本人では発想や情報が及ばない、「中国の低価格修理インフラを取り込んだ新しいフリマアプリの提案」をテーマとし、独自の情報収集と分析手法を用いて報告しました。その意気込みは、チームの名を中国最大のフリマ運営会社である「アイドルフィシュ」を超えるフリマアプリを提案するという意味で「アイドルフィシュ2」としたことに表れています。

本番では、研究水準は明らかに他チームを超えるものであったと思いますが、審査委員のやや早口の質問にはてこずったようでした。しかし、この緊張感が、日本語水準を更に引き上げねばという気持ちを惹起し、同時に、日本においても日本人とも互角に競争できると確信することになったと思います。

スポーツでも、研究報告でも、また、おそらく卒業後の仕事においても、「真剣に打ち込むこと」と「他流試合」を行うことが、自分の能力と可能性を引き上げる最短の道であることを改めて再認識した1日でした。

青森大学 広報室
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