青森大学で11月20日と27日の2週にわたり、「あおもり企業研究セミナー in 青森大学」が開かれました。若者の地元定着や賃金、働くことの意義をめぐって、学生と人事担当者が本音ベースで語り合い、今後の就職活動や採用活動の在り方についてともに考えました。
セミナーは、就活や企業説明会の「手前」の段階で、「青森県で働くということ」をめぐり、魅力の有無やその理由、「ふだんの就活の場では言えないこと、聞けないこと」を学生との間で言葉にする試みです。青森県の事業で、ジョブカフェ青森と青森大学が共同して実施しました。
本学が総合経営学部、社会学部、ソフトウェア情報学部の3学部1~4年生を対象に開講している「キャリア特別実習」を舞台に開催されました。県内大手スーパー・マエダ、名古屋に本社を置くIT企業DRAGON AGENCY(ドラゴン・エージェンシー)の2社が参加しました。また、学生は青森キャンパスが約20人、むつキャンパスは約15人が参加しました。
また、Dragon Agencyの山口章青森支店長は、名古屋本社と青森支店の給与水準が同一であること、本人が希望する限り転勤はないことなど、同社の雇用環境を説明しました。さらに、仕事や職場への愛着と貢献をめぐる新しい考え方「ワーク・エンゲイジメント」を提唱し、「生涯にわたって働ける、自慢したくなる会社」を目指すと語りました。
学生たちからは「就活について、何をすればいいか分からなかったけれど、少しでも気になった企業は調べてみれば新しく見えてくるものがあると分かった」、「今ある時間を大切にして、就活に向けた準備をしていこうと思った」、「内定を得るのが目的ではなく、どう働いていくかが大切だということが分かった。就活は自分を軸にして考えていいという言葉で、肩の荷が降りた気がした」といった感想が聞かれました。
セミナーは青森県若者定着環流促進課、青森財務事務所、青森労働局の担当者も参観し、自らと地元の関わりなどについて、経験や感想を語っていました。