2月28日(金)青森ねぶた健康研究所は、新型コロナウイルスワクチン増強剤開発を開始するにあたり記者会見を行いました。
全国的広がっている新型コロナウイルス(COVID-19)について、本学青森ねぶた健康研究所が、いち早くワクチン創生事業に協力することになりました。具体的には、ワクチンを増強する(感染症状を全く起こさない)免疫増強剤を国立感染症研究所などと共に開発します。
コロナウイルス感染症に対する研究概要
新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の成分ワクチンを開発します。
成分ワクチンは抗原とアジュバント(免疫増強剤)から成ります。
抗原はウイルスのタンパク質から合成します。本研究の焦点は免疫増強アジュバントに炎症を起こさない免疫増強剤ARNAXを選択することです。これによって、ワクチンの副反応を最小限にし、抗体と特にT リンパ球誘導が優位な予防ワクチンを作製できます。
(記者会見配布資料より)
青森大学 青森ねぶた健康研究所概要
青森ねぶた健康研究所は青森大学に設置された創薬目的の講座でAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の支援を受けて発足しました。
当講座の前身、ワクチン免疫学分野は2017年4月に産業創出講座として北海道大学本部が医学研究院に設置しました。
設置の趣意はワクチンアジュバントの創製を企業と連携して推進することです。
具体的なタスクは樹状細胞を標的とする免疫増強アジュバントとして国内外で要望の高いARNAX※を臨床試験に導出することです。免疫を強める薬を作って、健康長寿に貢献することを目指します。
※ARNAX:2重鎖RNAにDNAを付加した合成核酸
(記者会見配布資料より)