「地域の魅力発信を」「東京で勉強、青森へ」「雪かき苦手」-地元定着めぐり対話/青大生ら参加し青函みらい会議

東北財務局青森財務事務所と北海道財務局函館財務事務所が主催するオンラインのトークイベント「青函みらい会議」が5月23日、「地元定着×本気の大人の探し方」をテーマに、青森市のあおもりスタートアップセンターと青森大学をサテライト会場に開かれました。青森大学の総合経営・社会・ソフトウェア情報学部生が就職や地域との関わりについて思いを語り、青森、函館両地区で活躍する社会人4人と活発に意見を交わしました。

会議には青森県や北海道をはじめとする全国各地、韓国から約140人が参加し、青森大学生は両サテライト会場とオンラインで約20人が出席しました。

学生たちは冒頭、「税理士を目指していて、東京などで幅広い地域との関わり方を勉強し、青森へ戻って自分のやりたいことをしたい」、「青森県の若者がどうして県外に出ていくのか、就職や進学以外の理由を調べている。この場のように、さまざまな理由について考えるきっかけを持ってほしい」、「郷土愛とシビックプライドの違いにすごく興味がある。青森が好きで貢献したい若者や大人がどれぐらいいるのか。大人の方と話す機会だから参加した」といった参加動機や視点を語りました。

これに対し、青森側のスピーカーを務めた一戸耕太さん(青森大学OB・青森市在住、NPO法人あおもりIT活用サポートセンター)は、デジタル技術活用や、暮らしのベースとして経済的基盤を分析することの重要性を強調しながら「自分を〝遠く〟に連れてってくるくれる問いを大切にしてほしい」と呼び掛けました。同じく高山寛也さん(青森商工会議所)は、学生による商店街のおもてなしや観光ボランティアを組織化してきた経験や、学生と経済界の「本音トーク」を企画した事例を報告しました。

また、函館市出身で東京から地元へUターンしたフリーライター・阿部光平さん(IN&OUT-ハコダテとヒト-代表)は、メディアで人と地域をつなぐ取り組みについて、株式会社五島軒の若山豪代表取締役社長は地元ならではの歴史と若者をつなぐ視点について、それぞれ実践事例を元に重要性を強調しました。

クロストークでは、学生たちから「若者の情報集流能力が課題。企業が本気で大々的にPRすることで少しずつ変わっていくのだろうか」、「地域の魅力を発信していくことで若者や移住者希望の関心を高めていけるのでは」、「青森で起業するための活動がもっと普及すればUターンも増えるのでは」といった声の一方、「賃金もそうだが、自分は雪かきが苦手なので東京か仙台に出て行ければと考えている」と言葉も出ました。

スピーカーからは「今の若者は、やりたい仕事とモチベーションが自分の中で重なった時はものすごいパワーを発揮する」(若山氏)、「函館くらいの規模感だと、自分がアクションを起こしたことが人や町に影響を及ぼすことを実感できる。自分のフィールドを手に入れることが大切」(阿部氏)、「青森で活動している人たちってどんな生活しているのか、もっと手触り感を持って話せることが大人に必要」(一戸氏)、「自分がハブになって若者に『かっこいい大人』を見せるタイミングづくりに励みたい」(高山氏)といった発言がありました。

会議は、北海道新幹線開業を契機に始まった「青函地域経済活性化フォーラム」を前身とし、青森・函館両財務事務所が交互に開いています。青森大学は2021年度の第1回から会議に協力し、今回は2024年12月から、ゼミ活動や学部・学年混成授業「キャリア特別実習」の活動の一環として、準備を進めてきました。

青森大学 広報室
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