青森大学・櫛引素夫研究室とNHK青森放送局の連携による「災害・防災とメディア」の特別授業が12月、2回にわたり、青森大学の2つの授業で行われました。2021年に続いての実施となり、学生たちはNHKが目指す防災放送と「ニュース・防災アプリ」の使い方、さらにNHKが実施している「地域職員」制度などについて理解を深めました。
特別授業が行われたのはキャリア特別実習(1~4年、総合経営学部・社会学部・ソフトウェア情報学部)と、メディア論(2年、社会学部)で、合わせて約70人が聴講しました。防災士の資格を持つ北向敏幸アナウンサーが進行役を務め、青森大学の教室とNHK仙台放送局をZoomで結んだ上、キャリア特別実習は青森大学むつキャンパスに、メディア論は東京キャンパスに配信しました。
最初に二宮徹・副局長が、長く災害担当の解説委員を務めた体験を踏まえて、「速く・あまねく・確実に」をモットーに災害情報の伝達や災害報道を展開していると強調しました。また、「緊急時は、災害に関する情報が自分のことと思ってもらうため、詳細で身近な地名を挙げ、強い言葉で避難を促している」などと解説しました。
続いて、経営管理企画センターの奥瀬紘輝さんが、最新ニュースから災害情報、河川監視カメラまでカバーする「ニュース・防災アプリ」の機能を説明しました。さらに、NHK仙台放送局の大里崇さんが、NHKの多様な職種と働き方を紹介しました。
聴講した学生からは「災害時に情報を伝えると同時に危機感を伝えていることが印象に残った」、「ニュース・防災アプリをスマホにダウンロードしました。それによって社会への関心や防災意識が高まりました」といった感想が聞かれました。