RISTEX 研究開発プロジェクトセミナー開催 (青森市)

H30.07.19 RISTEX研究開発プロジェクトセミナー開催(青森市)

JST/RISTEX研究開発プロジェクト「高齢者の詐欺被害を防ぐしなやかな地域連携モデルの研究開発」の実装グループの一つである青森実装グループの協力機関とプロジェクトを推進する各プロジェクト担当グループとの情報交換及び今後のプロジェクトの実施予定などについて議論が行われた。実装グループは相互連携をしながら活動を進めていくが、青森フィールドでは「連絡協議会型」、神奈川フィールドは「ボランティア型」としたタイプの異なる形で研究を進めていくことが報告された。


神奈川フィールドでは、被害額が53億円となっており、座間市と防犯協会と連携して、詐欺被害減少のためのシンポジウムを10月に開催予定であることが発表された。

京都府立医科大学のグループが担当する認知機能低下高齢者対応グループは、認知機能が低下した人の中で詐欺にかかりやすい人を見分けるため、京都府立医科大学で年間200名が認知症検査のため来院することから、その人に協力をお願いし、既存の認知検査との関連を確認していくこととしていること。

慶応大学のグループが担当する個人情報検討・政策提言グループでは、研究倫理、コンプライアンスを踏まえ、詐欺脆弱性や認知症の人への行政の係りや消費者安全法との係りなどについて検討していること。また、滋賀県野洲市を訪問し、規則上に基づく協議会、警察との係りなどの情報を得るとともにそれらを他のグループと共有していくこととしていることなどが発表された。

青森フィールドでは、秋田県立大学のグループが担当する健常高齢者対応グループとの協働で、詐欺脆弱性の判定ツール(ウェブアプリ)を開発し高齢者のセルフディフェンス力を向上させ、詐欺被害減少への対策の一部とすることが発表され、協力機関との連携で一般の方々への普及を推進することが話し合われた。