39 あわただしい春

 世の中が騒がしい。なんといってもロシアによるウクライナ侵攻が悩ましい。狂ったかプーチン!と言いたいような気分です。
 それに加えてコロナ騒ぎが落ち着かない。青森県は蔓延防止が延長になり、県内はどんよりとした空気が立ち込めています。まもなく花粉が飛ぶようになるでしょう。明るい話がなさすぎる。こんな気持ちで春を迎えるのは何ともさみしいですね。
 しかし、3月1日には青森山田高校の学生370人が卒業していきました。みんな晴れ晴れとした表情で、今後の活躍が期待できそうです。11日は青森大学の卒業式です。春風に乗って大きく羽ばたいて欲しい。学生たちの希望に満ちた表情を見ると、毎年、新しい春に期待が持てるような気がするから不思議です。
 一方、人間たちの慌てぶりを横目に、自然はゆっくりと移ろい始めています。青森市街にも春めいた日が多くなりました。何となく風が温かい。雪が溶けていく。木々の芽が色づき始めてきた。春の兆しは日に日に強くなっています。
 私にとってはこれからが春スキーの本番です。が、一昨年秋に足首を骨折したため2シーズン棒に振って、今シーズンは昨年末に長野で2日滑っただけで、やや消化不良。雲谷スキー場が2月いっぱい閉鎖になり、練習もままなりません。
 そろそろ天候が落ち着いてくるとガイドなしで山スキーが楽しめるようになります。特に八甲田は楽しい。田茂萢岳(たもやちだけ)までロープウエイで登り、大岳、赤倉岳に登ってからのコースや酸ヶ湯温泉に降りるコース、銅像茶屋に降りるコースなどなど多彩な山スキーが楽しめます。
 気心知れた仲間とともに快晴の山を滑るのは、何とも言い難い楽しさです。うねり重なり合う山並みを背に、テルモスから紅茶を出し、ビスケットをほおばる。写真を撮り、近況を話す。すばらしく贅沢な時間が流れます。
 山スキーはただ滑るだけでなく、自然の気をたっぷり吸い込み、汗をかき、友と語らうといった多様な楽しみが重なりあうところが良いのだと思います。
 これほど豊かな自然があり、雪があるのに、青森では山に行かない人が多いような気がするのですが、もったいないと思っています。皆さん、天が与えてくれた青森の大自然をもっと楽しみませんか。
                 八甲田ダイレクトコースで

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