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渡邊 隆史 新学部長就任の挨拶

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 このたび前薬学部長・須賀哲弥教授の後を受けて薬学部部長に就任いたしました。

 つきましては微力ながらこの職責を全ういたしたいと存じますので、前薬学部長同様格別のご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。


近年、医療技術の高度化、医薬分業の進展、高齢化社会など薬剤師を取巻く環境は大きく変化しつつあります。薬剤師に期待される職能は非常に多様化し、医薬品の安全な使用、薬害の発生防止等について社会的要請が高まっています。

本学薬学部は平成16年、北東北初めての薬学部として、「高度な医療薬学的素養と知識・技術を身に付けた質の高い薬剤師の養成を通して地域医療に貢献する」ことを目指して設立されました。

それを機に長かった東京薬科大学における教育・研究に別れを告げ、青森高校卒業以来、約40年ぶりに生まれ故郷・青森に戻って参りました。その私を迎えてくれたのは、青森市の花、ハマナスの赤い花とその芳香。車の窓から入るあまい香り。忘れかけていた故郷の思い出が蘇るのに時間はかかりませんでした。さあ「青森県で薬剤師を育てるぞ!」という決意が固まった瞬間だったような気がします。

以来足かけ7年、須賀前学部長を中心に、薬学部教員一丸となっての教育・研究のおかげで約200名の薬剤師を県内外に輩出することができたことは限りない喜びです。本年度は薬学6年制度の5年生が始めて生まれた年です。6年を修了し、晴れて新制度薬剤師免許を手にするためには、三つの大きなハードルを越えなければなりません。すなわち①共用試験(CBTOSCE)、②実務実習(含事前学習)、③新制度国家試験です。これらは学生にとってもまた我々教員にとっても初体験であり、違った意味で絶対越えなければならないハードルと言えましょう。特に実務実習に関しては多数の病院や薬局、すなわち外部のご協力を仰がなければ成り立ちません。連携を密にして学生諸君にとって実りある実務実習になるよう努力してゆきたいと考えております。

さてここからは私からの学生諸君へのメッセージです。

医療職である「薬剤師」は一生涯貫ける仕事でもあります。「薬剤師になる」という皆さん方の目標を達成させるべく我々教員は全力でサポートするつもりでおりますが、それを生かすも殺すも皆さんの努力次第です。強い目的意識を持ち、「ひとの痛みのわかる薬剤師」を目指して欲しいものです。

私の好きな言葉に「継続は力なり」という言葉があります。皆さん方の能力は個々人千差万別でしょう。1を聞いて10を理解する人もいれば、10を聞いて1しか理解できぬ人もいるかもしれません。でもそれを10回繰り返せば10になるではありませんか。薬学部での6年間で薬の知識を身につけるのはもちろんですが、知識は「使えてこそなんぼ!」です。使える知識は「知恵」と呼びます。大学で得た知識を薬剤師として患者さんの治療に役立つような「知恵」に変えるよう心がけて欲しいものです。

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