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在校生インタビュー

在校生
インタビュー

在校生インタビュー

特別編「青森大学での充実した学生生活」

今回の在学生インタビューは、大学祭特別編です。社会学部の卒業生で、筑波大学大学院に在籍中の中沢翔馬(なかざわ・しょうま)さんが大学祭の展示に寄せて、在学中のこと、そして現在のことを綴ってくれました。

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大学祭の展示

 

はじめに――自己紹介

わたしは、2014年3月に社会学部社会学科を卒業しました。出身は岩手県宮古市で、青森大学への進学を機に青森での生活をはじめました。現在は筑波大学大学院の博士前期課程で、社会学を専攻しています。

わ たし自身、青森大学への入学当初は、進学に関して不本意な思いがとてもありました。しかし、4年間友人や先生方とともに「青大生」として過ごすな かで、この思いは大きく変化し「青大生で良かった」と思いながら青森大学を卒業することができました。今回、わたしの「青森大学での学生生活」と、「い ま」を紹介させていただく貴重な機会をいただきましたので、これまでを振り返り後輩のみなさんに何かを伝えられたらと思っています。

 

青森大学在学中のこと①――教員免許取得への道

わ たしは、入学当初は大学で「何をどこまで出来るか」あまり分かっていませんでした。しかし、せっかくの4年間を、出来るだけ無駄なものにしたくな いと思い、まずは「教職課程」を履修しました。教職課程で取得した単位は卒業単位に含まれないため、ほかの学生よりも履修する単位数が多くなります。その 上、教職専門科目を標準とされている学年で取得できないと進級出来ない可能性もあり、「予習―授業―復習―試験勉強」をしっかりと行うことが欠かせません でした。それに加え、3~4年次には模擬授業や実習も行われるため、時間的・体力的にとても苛酷だったことを覚えています。

そして、教職 課程の集大成となるのが4年次に行われる「教育実習」です。実際に、中学校や高校で生徒と向き合うなかで、たくさんのことを感じ・学 び、時には悩むと思います。実習期間に、多くの「生徒」とふれあい、「教師」の生の姿を見ることで、自らの教職へのあこがれがより強いものになるのではな いでしょうか。

現在、教職課程を履修しているみなさん、教員免許を取得することは簡単なことではありません。しかし、教員免許を取得する までの4年間の努力は、決 して無駄にならないと思います。わたし自身、教職課程を一緒に履修した「教職メンバー」はよきライバルであり、よき相談相手でした。教職課程は「団体戦」 で挑むものだと考えています。教職課程履修生のみなさんが切磋琢磨し合い、無事に教員免許を取得することを応援しています。

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教育実習にて

 

青森大学在学中のこと②――震災と出会い

わたしの4年間の中で、もっとも大きな出来事はやはり東日本大震災でした。2011年3月11日、わたしは青森で震災を経験しました。

当 日は、妹(当時 高校3年生)と、消防団員として出動していた父の安否が確認できない状況で、地元の宮古市が津波に飲み込まれる映像を目にしました。まさに「言葉にならな い」といった状況でした。その後、なんとか家族全員の無事を確認することができました。安否を確認することができ安心したともに、わたしが抱いたのは地元 「宮古」のために何かしなければという感情でした。

そこから宮古に戻ることができたのは、鉄道やバスが不通になっていたこともあり5日目 のことでした。その日から、新学期が始まるまでの期間、おもに 被災した友人宅の瓦礫の撤去や避難所の運営の手伝いを行いました。そして、夏休みなどの長期休暇の際は、災害ボランティアとして瓦礫撤去・泥出し作業・被 災写真の整理作業など、さまざまなボランティア活動に参加しました。

地元が大変な被害を受けたことは、本当にショックな出来事でした。し かし、この震災を通じて、「宮古をなんとかしたい」というおなじ気持ちを持った さまざま人たちと出会い、多くのボランティア仲間ができました。ボランティア仲間と「宮古」のために活動したことは、4年間の中でもっとも記憶に残ってい る出来事の1つです。

 

青森大学在学中のこと③――震災から卒業論文へ

その後、1年目2年目と いろいろなボランティア活動に携わりました。この活動を通じて、「地域防災」についてさまざまなことを考え、興味を持つよう になりました。そこで、3年次の夏ころから地域防災について積極的に勉強し、そのなかでも地域防災の担い手である「消防団」を卒業論文のテーマとすること を決めました。

まず、3年次の後半に研究計画を作成し、資料の読み込みを開始しました。そして4年次に、消防団の方々へインタビューを行 い、東日本大震災での消防 団の活動などたくさんの経験を語っていただきました。この内容をもとに、消防団の活躍を記録し、地域防災の担い手である消防団の重要性と今後の展望をまと めた卒業論文を完成させました。

卒業論文の執筆時は、思いのほか筆が進まなかったり、自分の伝えたいことを十分に文字で伝えることができ ないなど、苦しい思いをたくさんしました。 自分ひとりで卒業論文を書き上げることは到底出来ることではありません。先生方の指導と、ともに卒業論文を執筆している同級生たちとの間での叱咤激励は欠 かすことができないと思います。この点で、わたしは指導してくださった先生方や同級生に恵まれていたと思います。

 

青森大学在学中のこと④――卒業論文から進学を決意、そして卒業

い ままで述べたように、東日本大震災での災害ボランティアをきっかけとして、地域防災に関心を持ち卒業論文の研究に向かったわけですが、その過程で もっと深く地域防災について研究してみたいという思いを持ちました。そこで「大学院への進学」という道を示して下さったのが、卒業論文を指導してくださっ た先生でした。わたし自身、4年生なるまでは就職を目指しており、4年次になってからの進学の決意は非常にリスクの高いことでした。それでも、わたしの中 で研究を続けてみたいという気持ちは強く進学することを決意しました。そこから大学院試験までに残された期間は8カ月ほどしかなく、時間が限られているこ とに加え、友人たちが一般企業から内定を貰い進路が決定したという声を聞き、とても不安を抱えたなかでの試験への準備が続きました。

試験準備は必ずしも十分なものではなく、試験本番はとても苦戦したことを覚えています。それでも、自分がやってきたこと、先生方に教えていただいたことを出し切り、なんとか合格することができました。

さまざまな面から指導・バックアップしてくださった先生方、応援してくれた友人たち、そして進学を認め支援してくれている両親には本当に感謝しています。

 

大学院生活――充実した環境での学生生活

学 部(大学生)生活と大学院での学生生活でもっとも異なる点は、授業・講義のスタイルだと思います。学部では講義形式の授業が中心に構成されてが、 大学院では講義形式の授業は少なく、ゼミ形式が中心となります。大学院ゼミは、1回の時間が3時間ほどで、内容は文献の購読や研究報告などです。

文 献の購読は、社会学の古典的な文献や専門書を、その研究の系譜に沿って読み込んだり、各自の研究テーマの視点から読み解くことを目指します。文献 を講読するには、読み進めるための専門的な知識やこれまでの研究の文脈を知っておくことが必要です。この文献購読は、知識の習得だけが目的ではなく、文献 を読み込む「体力」を鍛え、研究の基礎を固めるために非常に重要な活動です。そして研究報告は、各自が研究している内容を報告します。この研究報告は、ほ かのゼミ参加者に向けて行われ、より質の高い研究にすべく議論を交わします。研究対象の異なるゼミ生からのコメントは、自分自身では気が付かなかった論点 の整理や分析視点の発見につながりとても有益なものです。

筑波大学は、文系理系問わずさまざまな学部や研究科を有しており、図書館の蔵書も充実しています。また、自習室やラウンジなど、学生が学内で過ごし、学習・研究する環境が整備されています。

そして、筑波大学にはさまざまなルーツを持つ留学生が数多く在籍しています。彼らとの交流は、日本と異なるさまざまな文化を肌で感じることができ、とても魅力的です。

 

おわりに――青大生の皆さんへ

はじめに述べたように、入学当初抱いていた不本意な思いは、卒業する時にはなくなっていました。それは、先生方と友人と充実した学生生活を送ることができたからだと思います。

それに加え、震災がきっかけとなった災害ボランティアだけではなく、インターンシップや国際交流スクールのインストラクターなどにも参加しました。また、学内では陸上競技部で活動したり、友人と読書会や学習会も行いました。

た しかに首都圏の大学と青森大学を比較すると、サークル活動やイベント・勉強会へのアクセスで不便なことも多いと思います。しかし、みなさんの意識 を少し変化することでさまざまな活動を起こせると思います。大学での4年間は、「何か」をやり遂げるのに決して長い時間ではありません。この点は、先輩と してみなさんに伝えたいことの1つです。

また、もしみなさんが関心を持ち・深く研究してみたいと思う分野があれば、大学で終わることなく大学院に進学し追求していくことができます。もし、興味を持った方がいれば、大学院への進学も1つの選択肢としてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

最後になりましたが、青森大学の一先輩として、青大生の今後のさらなる活躍を楽しみにしています!

(平成26年10月)