ソフトウェア情報学部学科TOPICS

最新
情報
2017/03/24 (金)

最新情報 2017/03/24 (金)

ソフトウェア情報学部4年生が水環境学会で研究発表&ワークショップ実施

3/15-17に熊本大学で開催された第51回日本水環境学会年会でソフトウェア情報学部4年生の澤田洋二君が研究発表を行いました。

澤田君が3年次の創作ゼミナールと4年次の卒業研究会で2年間開発に取り組んだ、水環境健全性指標(水しるべ調査)の調査結果を可視化するシステムについて、ポスターセッションとオーラルセッションの両方で発表しました。水環境健全性指標は環境省が水環境学会と共同で開発した、学校での総合学習や地域住民、NPOなどが実施する環境学習など、地域における環境学習で活用することができる水辺の環境のすこやかさを示す指標です。一般的な水質調査とは違い、川の自然なすがた、生き物、水のきれいさ、快適さ、普段の生活での利用など、人の視点から川を取り巻く環境を評価する指標になっています。澤田君が開発したWebアプリでは、調査データをアップロードすることで、誰もがグーグルマップ上にレーダーチャートとして調査成果を登録でき、また閲覧することができるようになっています。このアプリを使うことで、より多くの人が水しるべ調査の成果を共有し、それによって指標の普及を促進、環境学習を活性化する取り組みとして、青森大学が水環境学会東北支部との共同で進めている研究です。

初日のポスターセッションでは、開発したアプリのしくみや特徴、このアプリを使うことで得られるメリットなどを、水環境の研究をメインにする参加者にもわかりやすく、タブレットを使って実際にアプリを使ってもらいながら説明しました。2日目のオーラルセッションでは、共同研究者の三上氏によるこのアプリを使った中学校の環境学習の実践事例紹介の中で、中学生による水しるべ調査の結果をアプリに登録して閲覧できるようにした成果のデモンストレーションを担当しました。

さらに今回の学会期間中、澤田君が開発したアプリの全国的な活用、普及を検討するワークショップを「水環境健全性指標のための情報共有プラットフォーム構築」と題して、青森大学と水環境学会東北支部の共同で開催、全国の研究者、自治体、企業からの参加者と意見交換を行いました。ワークショップの成果として、このアプリを使って全国の水しるべ調査の成果を登録、共有する大規模な実証実験が提案され、2017年の夏以降の実施を目指して計画を進めることとなりました。

澤田君はこの3月に卒業し県内のIT企業に就職することが決まっていますので、研究は現在の共同研究者である3年生の工藤誠也君と、新たに研究室に配属される来年度の3年生に引き継がれることになります。


澤田洋二, 工藤誠也, 角田均, 小久保温(青森大学), 三上一(元青森県), 矢野篤男(東北工業大学), 「水環境健全性指標のためのWebアプリの開発」(L-116), 日本水環境学会第51回年会(熊本大学), 2017年3月15日

三上一(元青森県), 角田均, 小久保温, 澤田洋二, 工藤誠也(青森大学), 丸山裕治, 坂剛(八戸市立下長中学校)「インターネット対応のWeb型マップアプリを用いた中学生による馬淵川の水環境健全性指標調査について」(2-D-11-3), 日本水環境学会第51回年会(熊本大学), 2017年3月15日