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2017/10/09 (月)

最新情報 2017/10/09 (月)

ファシリティ・マネジメントの技術で公共図書館の「品質」を評価!

社会学部・司書養成課程の4年生がこの夏、ファシリティ・マネジメントの個別技術を採用して、青森市内の2つの公共図書館を対象に「利用者満足度評価」を実施。
その結果を、9月30日・10月1日開催の青森大学祭で展示しました。

ファシリティ・マネジメントとは、「企業・団体等が、組織活動のために、施設とその環境を総合的に企画・管理・活用する経営活動」(「総解説 ファシリティマネジメント」)のこと。
この場合、ファシリティとは「施設とその環境」の意味です。「ある空間・場所を利用する人」のことが強く意識されたマネジメント手法です。

ファシリティ・マネジメントが、日本で公式に紹介されたのは1987年。
当初は主に外資系企業で導入されていましたが、1987年以降、大企業を中心に日本企業でも導入され始め、青森県など、地方公共団体における導入事例も増えてきました。
ただ、日本における事例の場合、不動産管理の域を出ていないケースも見受けられます。

このたびの司書養成課程4年生による「利用者満足度評価」は、公共図書館の品質評価として実施しました。「利用者の満足度が高いことが、品質評価の最も重要な要因」と考えてのことです。
「利用者満足度評価」は、ファシリティ・マネジメントの個別技術の一つです。

ファシリティを「物的要素」「人的要素」「雰囲気(物的要素と人的要素が形成する)」の3要素に分類。
さらに、「他図書館との連携」「立地」の2要素を加え、全5要素を評価項目としました。
一定の調査方法・分析手法に基づき、評価をし、評価結果を分析しました。

「雰囲気」の評価には、SD法という方法を採用。2つの公共図書館それぞれの評価結果を、「プロファイル」と呼ばれる折れ線グラフ状のもので表しました。(下写真)

「利用者満足度評価を終えて」として、学生たちは、以下の4点を含め、全6点の認識を示しています。
 
①公共図書館におけるファシリティ(施設とその環境)の重要性を改めて認識した。
②公共図書館の魅力度を高めるために、ファシリティ・マネジメントの採用が必要である。
③公共図書館のファシリティの質向上を図る戦略・戦術・専門部署(担当)が必要である。
④実際に図書館員に質問することにより、図書館員の専門分野に関する知識不足を発見することが出来た。

今回の「利用者満足度評価」は、「図書館総合演習」という科目の一環として実施しました。1年生のときから学び、考えてきたことの集大成、という位置づけになります。

青森県内の公共図書館が快適な、魅力度の高い図書館となることを願って、活動を終えました。