過去のトピックス
2008年度日本造園学会東北支部大会シンポジウム
藤田 均(支部大会実行委員長、青森大学大学院)
2008年8月30、31日に開催された今回の東北支部大会のテーマは、"自然公園の保全と管理"で、一般公開となった基調講演では「国立、国定公園内における野生動物の管理問題」について藤田 均(支部大会実行委員長、本大学院教授)が行い、数が減少している野生動物については自然公園法に基づく保護 protect の徹底が必要だが、数が増えて人里に出てきている野生動物については自然公園法を改正して第3条に『国及び地方公共団体は、自然公園における生態系を損ない、その他公園内利用者、生活者の安全上阻害となる野生鳥獣については、適正な管理を行う。』の一文を加えることの必要性を提案した。
続いて行われたやはり一般公開のパネルディスカッションは、「国立、国定公園特別保護地区内を通る歩道の安全管理問題」についてで、歩道の安全管理のための立木の剪定と景観保護のための自然の樹形の保護の調整問題が話し合われた。パネラーは、自然豊かな森を利用する立場として、長く利用者指導を行っている小笠原哲男(蔦温泉、自然公園指導員)、剪定法の技術の権威者で、危険木の診断に長けた斎藤嘉次雄(青森県樹木医会事務局長)及び津軽国定公園十二湖の歩道管理に携われている行政者として八木橋健(深浦町観光課長)の三氏で、コーディネーターは藤田 均が務めた。その概略は、安全管理のための剪定は歩道沿いのみ必要最小限として歩道外は行わず、利用者には安全のための注意看板を立てると共にビジターセンター等において必要な環境教育を行うようにする。更にできれば、遊歩道利用者が必ず自然探勝前に安全について学習できるよう、事前立ち寄りの場作り等のしくみが必要、というものであった。
公開シンポジウムのパネルディスカッション
左の写真:向かって左より藤田均、小笠原哲男氏(元自然公園指導員の会会長)、斎藤嘉次雄氏(青森県樹木医会事務局長)、八木橋健氏(深浦町観光課長)。
2日目に行われた八甲田山のエキスカーション
